
ミューズのケナフクロッキーブック(B5)に、 PILOTの万年筆「ELABO」(ペン先SF)で。 インクは、同じくPILOTのiroshizuku「山栗」です。
世の万年筆ブームにすっかり飲み込まれて(笑)、 今年思い切って、ELABOを買ってしまいました。
もともと、中高生の頃に万年筆を愛用していて、 勉強にも手紙にもよく使っていましたし、 イラストも、つけペンではなく、万年筆でペン入れをしていました。
愛用していたのは、PILOT社製。 セーラーのも持っていたのですが、こちらはちょっと好みではなかったかな。 子供の持つものですから、どちらも安価なものでした。
しばらくぶりに出してみて、一晩水に浸けたら難なく復活し、 相変わらずの素晴らしい書き味に、やっぱりPILOTはいいなぁ~と思っていたところに、 iroshizukuの存在を知ったものですから、まあ大変…! このお洒落なインクと、ちょっといい万年筆が、どうしても欲しくなってしまいました。
コンバーターならiroshizukuを入れられるということで、 PILOT社の3種類のコンバーターの中でも、最も大容量で評判もよい、 「CON-70」が使える細字万年筆、と条件をしぼって選んだのが「ELABO」です。 (エラボーを選ぼう!が、名前の由来だとか?!笑)
「ELABO」は、日本語を美しく書くために開発された万年筆とのことで、 ペン先が変わっていて、鳥の嘴みたいな形をしています。 一般的な万年筆よりも急な角度で紙に接するので、カリカリといった感触で、 個人的には、丁寧に楷書を書くのに適しているように思います。
また、軟調とうたわれているほど、ペン先が軟らかい印象はなく、 軽い筆圧で書く分には、普通の万年筆とあまり変わりません。 ある程度力を入れると、ペン先がぐっとしなりますので、 「はらい」などは綺麗に書けそうです。
イラストの描き味では、さすがインクフローに定評のあるPILOT、 髪をシャッシャッシャッと素早く描いても、線がかすれません。
下の画像は部分拡大ですが、あまり筆圧をかけずに描いたので、 ELABOならではの特色はあまり出ていないかも。

拡大すると、ぐちゃぐちゃなのがバレバレですね(笑)。 インク溜まりの色ムラが、いかにも万年筆らしくて好きです!
ちなみに、PILOT社のインクは、粘性の低いサラサラインクらしく、 紙によっては滲んだり、裏抜けすることもあるようです。 私も、普段ラフに使っているコピー用紙では、残念ながら滲んでしまったのですが、 この、もっと滲みそうなケナフクロッキーブックで大丈夫だったのには、驚きです…! 裏に描いた下書きも、透けてはいますが、 目の一番濃く塗ったところでさえも、裏抜けしていませんでした。 インクと紙との相性は、書いてみないと分からないものですね。
|