
先日完成した絵です。 ちょっと小さめで、A5サイズです。
プラチナのカーボンインクに、アクリルガッシュでの着色です。 薄く何度も重ね塗りしても、主線は全く滲みません。凄い! 「春の賑わい展」の作品でも大丈夫でしたし、安心して主線に使えるインクです。
ただし、上から塗っているのが、不透明度の高いアクリルガッシュですから、 ガッシュに埋もれて、主線が目立たなくなってしまう箇所もありました。 まぶたのラインや首の影、マントのしわや装飾物の輪郭など、 最後に黒のガッシュで、極細筆でそーっとなぞって、はっきりさせています。
今回は、ちょいと作業風景の紹介を。 塗り終わって、筆だけ洗ったところです。

絵の具はごく少量ずつ出して、溶き皿が埋まったら洗って、の繰り返し。 筆は、細いのがメインです。平筆は、背景にのみ使いました。
水彩紙は、水張りの代わりに、マスキングテープで台紙に貼り付けています。 本来はしっかり水に浸して、紙を伸ばしきってからパネル張りするべきなのですが、 これがどうも苦手でして(汗)。 4辺が固定されていれば、ブロックの水彩紙と一緒だろうという魂胆です!
台紙は、スケッチブックを分解して、表紙と裏表紙を糊で貼り合わました。 めちゃめちゃ固くて、十分に頑丈です! 最初からブロックで買うことも多いですが、 トレース台を使って、下描きを必ず水彩紙に写しますから、 ブロックでも一度はがして、主線が完成してから、マスキングテープで貼り直しています。
ブロックだと良いのは、サイズが4辺ぴったりなところですね。 今回はたまたま、スケッチブックを使いましたが、 マスキングテープをただ貼るだけでは、弱いことが分かりました。

赤丸の部分が、少したわんでいるのが分かるでしょうか? 描いている途中で浮いてきて、一度爪でしっかり貼り付けたのですが、 完成してみたら、またここだけ浮いていました。 絵の左右と下の辺は、最後までピンとしていましたから、 マスキングテープがぐるっと裏まで回るように貼るのがよさそうです。 次に描く時は、台紙を丁度のサイズに切っておこうと思います!
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